【聖地巡礼】上杉・直江の故郷、米沢について④
前回は、米沢織体験のお話をしました。今回は、上杉家御廟所と林泉寺編を紹介します。
上杉家廟所
織体験をした後、すぐ近くの廟所に行ってみました。ここには、歴代藩主のお墓が集まっています。
迷子になる
実は私、この廟所に入るのにすごく苦労しました。廟所はスギの木に囲まれていますが、いかんせん入口が分からん!と周囲をウロウロしていました。目の前に見えるけど、近づけない!!ともどかしい気持ちでいっぱいでした。体験工房の人に入口の場所を教えてもらい、やっと入ることができました。
空気感
1歩入った瞬間、空気が変わったのを実感しました。神聖というか、無意識に背筋を伸ばさざるをえないような、厳しい空気感を察しました。
「あ、これは生半可にヘラヘラして、入るところじゃないな」
また、受付のおじさんから「蜂(アブ?)がいるから、あまり奥まで行かないように」と言われ、虫よけスプレーを全身に浴びました。
「あ、これは生半可にヘラヘラして、入るところじゃないな」←2回目
スギに囲まれる廟所
謙信公のお墓
この廟所、もともと謙信公のお墓はありませんでした。明治になって、今の場に謙信公のお墓が移されたとのことです。実は、謙信公の墓は、ご遺体が腐敗しないように漆漬されているとのことです。漆ってそういう風にも使えるんですね…。
林泉寺
次に、直江兼続の菩提寺、林泉寺に行きました。ここは、上杉家廟所から自転車で約30分の距離にあります。この林泉寺は、直江兼続・おせんの墓、そして上杉家に仕えた女性たちのお墓があります。
そして、この林泉寺は新潟の春日山林泉寺にあったものを米沢に移したものになります。
川沿いの林泉寺
愛の兜
林泉寺で拝観料を支払う時、受付に愛の兜の折り紙がありました。愛の兜といえば、直江兼続の兜になります。その折り紙をじっと見つめているとスタッフさんから「解説は必要ですか?」と言われたので「ぜひ、お願いします!!」と言いました。
この時、来訪したのは私一人だったにも関らず、スタッフの人は丁寧に説明していただきました。
スパルタレッスン
スタッフのおじさんから「なぜ米沢に来たの?」と言われ、「上杉・直江が好きだから」と答えました。
おじさん「おお!では、上杉家のことはお詳しいでしょう!解説をしながら、いくつかクイズを出してみますね」
え、なんかいやな予感…?
おじさん「もんだい!上杉家には仙桃院さまという方がおられました。その人は上杉家にとって一体どういう人物だったでしょう!」
私「えっと…謙信公のお姉さんです」
おじさん「…」
私「え?」
おじさん(それと…??)それだけで終わりとは言わせないぞ的な顔
私「………あ、景勝のお母さん…」
おじさん「そう!正解だ!」
あの…
1問めにしてはハードル高くないですか!??www
東村アキコ「雪花の虎」で見たやつー!
その後も本堂の中にある色んなものについて説明を受けます。新潟春日山林泉寺の山門の写しなど、感慨深いものがありました。(ぜひとも新潟に行ってみたい!)
すると、ここでまたスパルタクイズです(笑)
おじさん「上杉謙信は景虎、政虎、輝虎…と「虎」という名前がついてるのはなぜですか??」
私(え、なんだっけ…。私、知ってる…たしか、東村アキコ「雪花の虎」にも描いてた…っ!!)←進●ゼミで見たやつだ風
私の脳内の記憶
思い出した!!
私「と、寅年うまれだったから!」
おじさん「そうです!すばらしい!!」
当たった!ありがとう東村アキコ!!
そして、スタッフのおじさんからすべての解説が終わりました。
すると「ここには、新潟春日山林泉寺からすべてを持ってきました。謙信公が持っていた当時の毘沙門天像や歴代林泉寺の住職の名前が刻まれたものなど…、じっくり見ていってくださいね」
歴代林泉寺の住職…?
光育と宗謙のことじゃないかっ…!!
ええ、見ました。謙信公の毘沙門天像も歴代住職のお名前も…。こちら、気になる方はぜひ、米沢の林泉寺に行ってみてください。
居心地の良さ
林泉寺で1時間近くいたでしょうか。昼間訪れた廟所と違い、リラックスしして落ち着くことができました。また、風が通り、心地良いと感じる場所でした。廟所では近づくなオーラのようなものを感じたので、この林泉寺はとても受け止めてくれたような気がしました。
帰る際に、スタッフのおじさんから、「お友達にも広めてね」と大量の愛兜折り紙をいただきました。本当に素敵な解説をしていただきありがとうございました。色々おもしろかったです。
裏には、米沢弁で「来てくれてありがとう」と書かれています
まとめ
1日で、上杉家藩主とそこに仕えた人たちのお墓を巡りました。お墓とは、その人が死んでもなお、生前どんな人だったかというのがとても伝わってきました。そして、やはり実際に訪れてみないとわからないことがたくさんあります。ここでは書ききれなかったことがたくさんあります。本やネットで調べるだけではなく、自分の目と耳、肌で体感することが大事だと改めて思いました。
次回は、いよいよ上杉博物館編です。
では、以上!
上杉リベロでした!