知らないのは、いないのと一緒
近頃、LGBTQやHSPなど世間に少しずつ認知され始めました。しかし、その中でよく聞くのが「昔はいなかった」などの声があることです。
今回は、「知らないのは、いないのと一緒」というテーマで話していきます。
本当に昔はいなかった?
さて、LGBTQやHSPなどは、本当に昔はいなかったのでしょうか?
私の中の答えは NO です。
理由は2つあります。
声を挙げる手段が少なかった
知る手段が少なかった
のではないかと思います。
声を挙げる手段が少なかった
昔は、現代のインターネット、SNSが普及していなかったため、個人が声を挙げる機会が少なかったからだと思います。情報を発信できるのは、テレビなどに出演している著名人など限られています。
テレビ、新聞、本、ラジオ… 情報を発信する手段は今より格段に少なかったでしょう。
知る手段が少なかった
上と重複するのですが、知る手段も少なかったと思います。
以前LGBTQのコミュニティに参加した際に、4,50代の方から、こんな話を聞きました。
自分が子どもの時は、図書館でしか情報を得られなくて、唯一見つけたとしても難しい医学書や専門書だったりしたことがあった。
その方は、自分が同性を好きだという違和感、モヤモヤを解決したいのに、解決できないもどかしさがあったようです。下手したら、精神に障害があるなどの表記がある本に出会ったとも言っていました。
確かに昔と比べると現代は情報をすぐに得ることができる便利な時代になりました。
しかし、まだまだ知られていないことが多いのはなぜでしょうか…?
知らないのは、いないのと一緒
皆さんは、アウトサイダー・アート、アール・ブリュットなどの言葉を聞いたことがありますか?これは、知的障がいをもった方たちの創作した作品をさしたりします。(厳密にいうとややこしいので、ザックリ説明します)
このように、知的障がい者の方の存在を社会により知ってもらうような活動があります。
株式会社ヘラルボニー で販売されているハンカチ。知的障がいの方が描いた作品をアパレル商品などに展開している会社です。
社会で存在しているのを知ってもらうために、発信する
これらは、知的障がい者に関わらず、LGBTQやHSP、マイノリティの活動には重要だと思っています。
人は知らないことに関しては、恐怖心や不信感・嫌悪感など良い感情を受けません。そんな方達に、まずは知ってもらうことから始めましょう。
これから、どうしたらいい?
より多く発信することで、認知してもらう機会を増やします。そうすれば、少しずつ知る機会が増え、「わからない」「知らない」が少しずつ減って聞くと思います。
そのためには、当事者や共感を持っている人たちの発信が必要になります。
まとめ
私は、自分自身が好奇心が強いので、「知らないから、知ろう!」と自ら行動することが多いです。しかし、世の中全員がそうではないので、「じゃあ、知ってもらうにはどうしたらいいだろう?」「どうやったら分かりやすいだろう?」など工夫して発信することが大事なんだと改めて気づきました。
「自分はここにいるよ」
「私たちは存在するよ」
声を挙げなくても自然に認知される世の中になれば、と思います。
では、以上!
上杉リベロでした!