上杉リベロのココロCoCoブログ

社会の「小さな声」を届けたい。LGBTQやメンタル、喘息などをテーマにエッセイを描いています。

高校3年間、女友達に恋した話 ~二人旅編~

  前回は、ライバル出現⁉編として、Lちゃんという人物が登場しました。今回は最終回、二人旅編です。

 

↓1話 

uesugi-libero.hatenablog.com

 

 ↓前回

uesugi-libero.hatenablog.com

 

 

 

 

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Cちゃんのお父さん

 

 私たちは、高校3年生になりました。高校生活最後の年です。Cちゃんと私は進学・就職のため卒業後は離れ離れになります。

 そんなある日…、Cちゃんのお父さんがご病気で亡くなりました。突然のことに、Cちゃん自身、私、クラスメイトもショックを受けました。

 Cちゃんの家は、父、母、兄、Cちゃんの4人家族です。

 

友人TとCちゃん

 私は、Cちゃんを元気づけることはできないか、と悩んでいました。すると私と姉の共通の友人であるTが、かつてCちゃんと同じような状況だったということを知ります。

 Cちゃんの性格上、家では自分の弱音を吐ききることはできないと思ったからです。もちろん、学校では優等生なCちゃんなので、友人や先生にも弱音を出しません。

 私では、Cちゃんの悲しみ・状況にきちんと寄り添うことはできません。よってTに助けを求めると、「うちに来たらいいよ」と言ってくれました。

 

 私は、CちゃんをTの家に招待します。当初、Cちゃんはとても悩んでいました。なぜならば、もともと家庭が厳しかった+現在の状況を考えると控えるべきでは…?と思っていたそうです。

  

二人旅へ

 いざ、Cちゃんと熊本へ旅行に行きます。1泊2日の短い旅行ですが、目的はCちゃんを元気つけさせるためです。

 熊本市内でTと合流します。私は、お互いを紹介した後、市内の観光に行きます。その後、T家にお邪魔することになりました。私自身もTのご家族に会うのは初めてでした。T家とCちゃん、私と夕食をいただきました。

 

 そして夕食後、Tのお姉さんがCちゃんに話を聞き出します。私はすぐ傍にいましたが、あまり聞かない方が良いかと思い、Tやペットの猫ちゃんと戯れていました。

 すると、視界の隅でCちゃんが泣いているのが分かりました。私は今まで彼女が人前で弱音を吐いたのを見たことがありませんでした。ましてや泣いた姿も見たことはありません。

 

Cちゃんにとっての私の存在

 その夜、Cちゃんが話してくれました。Tのお姉さんに、相談しているうちに涙が止まらなくなった、と。

Cちゃん「でもリベロの前だから、泣いてもいいかなって思った」

 

 その時、私は救われました。ずっと自分勝手な行動をCちゃんに押し付けているんじゃないか、と不安だったからです。 

 

 1年後、大学生になった私に、突然電話がかかってきます。それはCちゃんからでした。私はドキドキしながら、「どうした?」と電話に出ました。彼女はその日、風邪をひいて寝込んでいたようで、ふと私の声が聴きたくなったそうです。

 

 彼女にとって私は、「弱音を見せれる友人」だったのでした。私が当初描いていた親友でも、ましてや恋人でもありません。しかし、私にとってはそれで十分だったのです。

 

まとめ

 以上が高校3年間、女友達Cちゃんに恋をした話でした。Cちゃんは今、1児の母になりました(LINEのアイコンより)。大学時代から、もう連絡はとっていません。彼女が今、どこで暮らしているのかわかりません。

 しかし、彼女が幸せな生活を送れているのであれば、私は幸せです。 

 

では、以上!

上杉リベロでした!